手のひらのなかに宝物を詰め込んだら
空を見上げても不思議と涙は溢れてこない
それどころか 空から歌が聴こえてきそうだ!

要らない と決めつけた未来が
いつのまにか宝物のひとつになっていて
あの日の思い出と一緒になって
わたしを見つめていた

そうだ!
「空を見なさい」と言ったのは
胸を張って言える思い出たちだったんだ

「帰ろうか」
「そうだね」
と 笑顔で会える日々が再び
きっと明日からやってくるよ と
見覚えのある眼がわたしの背を押して
風と共に空へ帰っていった






きっとすぐそばに(2007/08/03)