だだっ広い空間のなかで
ぼくは思い過ごしていた
あのひとはなぜ過去を愛しながらわらうのか と
そのひとつのなぞは
150日とすこし経った今でも解けないまま
ぼくのなみだが彼女の懐かしむ過去を潤すことは未だないのだ

だだっ広い世界のなかで
ぼくはあのひとの笑顔を見てえみを浮かべた
ぼくたちの未来を語る彼女はその年齢より数段若く見えたから
輝いてみえる彼女を見て
なぜぼくは冷えきったなみだを流したのだろう

だだっ広い未来のなかで
ぼくはあといくつ明日をのぞむだろう
きっと彼女のぼくたちに語るときのこころもちになると
ぼくはきっと
世界のすべてを愛し
明日よりもどこか遠くの
はたまたぼくが存在しない未来を永劫へとつなぎたいと願うだろう






ともにゆめをえがく(2008/09/12)