全身をかけめぐる涙の跡をゆびさきでなぞると
ひとつまえの季節にワープするの

決して果たされることのない約束だって いまほど風化していない
それどころか 本質が熱を帯びだし あすを自ら望んでいる

ぼくはなんとか当時の記憶をたどろうと
そのすみっこにかじりついてみた

(どうしたらぼくがぼくのままでいられるのか
 その答えはどこにもないのだ)






線と線があすを想う(2011/10/29)